中国国家統計局が27日に発表した統計によると、今年1-4月の工業企業(一定規模以上)の利益総額は1兆2597億9000万元で、前年同期に比べ27.4%減少したが、減少率は1-3月より9.3ポイント縮小した。
4月単月で、工業企業の利益総額は前年同期比4.3%減の4781億4000万元と、減少率が3月より30.6ポイント縮小している。
4月は全体の8割に上る業種で利益が改善し、うち半数以上の利益が増加。内訳をみると、工業大分類41業種のうち33業種で利益の増加率が3月に比べ上昇、もしくは減少率が縮小した。そのなかで、利益が増加した業種は23業種と、3月に比べ15業種増えている。
具体的には自動車、専用設備、電気機械、デジタル機器など重点業種の利益が大きく改善。4月の自動車業の利益は前年同期比29.5%増で、3月の80.4%減から大きく改善した。
また、ハイテク製造業と工業戦略性新興産業の利益が大幅に回復。4月のハイテク製造業の利益は前年同期比55.7%増と、増加率が3月に比べ55.2ポイントの大幅上昇となった。工業戦略性新興産業の利益は、3月の9.1%減から4月の38.8%増に転じている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月28日