6月以降の市場動向を見ると、ビール関連株は7月に全面的に上昇し、蘭州黄河、恵泉ビール、燕京ビールの3銘柄の上昇幅はいずれも10%を超えた。
天風証券のアナリストの劉暢氏は、夏休みの最盛期、ビール業界の業績は注目を浴び、前期の勢いが続くと見ている。劉暢氏は、「ビール業界は第1四半期に感染症の流行により大きな影響を受けたが、第2四半期は飲食業の業績向上に伴い、ビール業界も次第に改善されるだろう。感染症の流行はビール業界の長期的法則を破壊しておらず、商品構造は持続的に改善されている。業界構造の合理化が進むにつれ、長期的な価値は引き続き向上すると見られる」と述べた。
実際、好材料が続いたことで、ビール関連株は久しぶりの「光」を浴びた。6月4日、青島ビールの終値は史上最高値の67.30元に達した。4月の青島ビールの販売量、売上高、利益などの各経済指標はいずれも前年同期比で2桁増を実現し、うち販売量は12%増となった。
盈亜証券投資咨詢有限公司の投資顧問の易凱氏は『証券日報』の取材に対し、「ここ数年の市場競争を経て、ビール業界のトップ企業の地位はほぼ確立し、販売量は安定して増加し、ブランド知名度が向上し、生産規模が拡大し、コストが低下し、業界全体の利益能力を後押ししている。昨年のビールのオフシーズンに各大手ビールメーカーが値上げしたことは、業界に中長期的なターニングポイントが現れたことを示す。セクターの配分価値は中長期資金の注目を浴びた。近頃のビール関連株の上昇は、夜市経済や気温上昇などの要因によるもので、ビール需要の拡大予想が投資に繋がった」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年6月5日