フォーブス誌のウェブ版は6月4日、米国のカナダ、メキシコとの貿易がそれぞれ40%減少し、中国がトップに返り咲いたと伝えた。中米貿易関係の改善は、中国の工場が4月に操業を再開したためである。
米国勢調査局が4日に公表した最新データを見ると、4月の米国と各国の貿易額は前年同期比で24%以上減少した。
新型コロナウイルス感染症流行の影響が現れ始め、この数字は3月の減少幅7.65%の3倍以上となった。
4月に最も影響を受けたのは、米国のメキシコ、カナダとの貿易である。
記事は、今回の「注目点」は中国で、中米貿易関係の改善は、中国の工場が4月に操業を再開したためだと論じた。これは米国の単月の貿易赤字の増加につながる。通年の赤字額は小幅減となる見通し。
米国とメキシコの貿易額は昨年4月より46.17%減少。今年度に入ってから、メキシコは米国最大のの貿易相手を維持していた。
米国とカナダの貿易額は昨年4月より42.82%激減。今年度に入ってから、カナダは米国2位のの貿易相手を維持していた。
記事は、これらは非常に大きな数字であり、激減の背後で、中国はトップに返り咲いたと論じた。中国と米国の貿易額はわずか6.79%減だったため、4月はこのような状況となった。
米国のカナダ、メキシコとの貿易額が減少した原因は大きく異なるが、いずれも新型コロナウイルス流行に伴う米国の経済危機と関係している。
米国最大の石油調達国であるカナダは、石油価格と需要の大幅低下により損失を被った。メキシコは製造大国で、中でも自動車産業は部品の輸出入を推し進め、米国に自動車を輸出している。
3国が米国の今年の貿易総額に占める割合は40%を下回るが、その他の一部諸国の米国との貿易額も大幅に減少している。米国とインドの貿易額は44.26%減少、フランスとは49.35%、イスラエルとは40.28%、ロシアとは44.65%減少した。
今年4月の米国とロシアの貿易額は昨年4月より90.24%増加。これは米国の金の輸入量と輸入額が大幅に増加したためである。金の価格は通常、経済難の時期に上昇する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年6月9日