財政部や審計署などの部門が11日、2020年の部門予算を次々と発表した。年に1度の中央部門予算公開の幕が開いた。
2020年は節約の要求を実行に移し、一般性支出を削減し、重要部分に資金を用いるーー財政部の2020年の部門予算を開くと、この従来なかった「序文」が目に入る。
感染対策の特殊な時期に、財政収支がかつてない厳しい状況だが、政府がいかに節約するかが特に重要になっている。
6.9%減、5.6%減、3.6%減ーー記者が審計署の部門予算を調べたところ、2019年の実行規模と比べ、今年計画されている行政運行・機関サービス・事業運行項目の予算がいずれもやや減少している。一部の項目の下げ幅は50%にのぼっている。
「三公経費」(海外出張経費、公用車購入・維持費、接待費)も、中央部門の「質素倹約」の大きな力点になっている。財政部、文化・観光部、中国国際貿易促進委員会などの部門が50%以上削減する。
政府が「切り詰めた生活」を送るのは、人々が「良き生活」を送れるようにするためだ。
中国社会科学院財経戦略研究院の汪徳華研究員は「中央部門の予算は、政府が節約をいかに徹底するかを観察する窓口だ。不要不急の支出を削減することで、より多くの資金と財力を節約し、国家発展及び社会福祉の促進に用いることができる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月12日