中国自動車協会の統計によると、5月の中国の乗用車販売台数は167万.4000台で、前月と比べて8.9%増、前年同期と比べて7%増となった。注意したい点は、乗用車が11カ月ぶりにプラス成長となったことだ。なかでも、高級車の販売台数は20%の急成長となった。
今の状況下、高級車がなぜ急速に成長したのか。これについて、記者は上海の複数の自動車販売店に尋ね、その裏を探った。
記者はある日、上海浦東にある上海一のBMW4S店・上海宝誠BMW4S店に足を運んだ。休日・祝祭日でないこの日、店に入る顧客が相次いだ。店のスタッフによると、5月以降、毎日同じ光景である。来店客の増加で、販売台数も増え続け、一部の高級車は在庫ゼロになるほどとなった。
この店の責任者は、自動車販売の回復を明らかに感じたと話した。消費者の購買意欲が予想を超えたことに加え、上海市は自動車販売規制を緩和し、一台当たり4000元の買い替え補助金を給付するという奨励措置を打ち出し、同店の自動車販売台数記録も更新された。
記者は複数の自動車販売店を訪ね、各自動車販売店の来店客数は大幅に増え、客の増加で自動車販売も回復し、なかでも高級車の販売増加が目立ち、在庫の回転が加速していることを確認した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年6月22日