国家統計局が16日に発表したデータによると、今年第2四半期の中国の国内総生産(GDP)は前年同期比3.2%増だった。第1四半期が6.8%減だったことを考えると、これは得難いプラス化だ。いかに3.2%という成長率を見るべきだろうか。
3.2%、中国経済の粘り強さを反映
国家統計局報道官、国民経済総合統計司の劉愛華司長は16日、国務院新聞弁公室の記者会見で「14億の人口を持つ発展中の大国である中国は、短期間内に効果的に感染症を抑制し、経済をマイナスからプラスに転じさせ、経済・社会の大局の安定を維持したが、これは誠に得難いことだ。これは中国経済の粘り強さ、大きな潜在力を浮き彫りにした。同時に党中央及び国務院の総合的な施策の効果を示した」と述べた。
3.2%、中国経済は依然として回復性の成長
第2四半期に成長率がプラス化したが、上半期は前年同期比で依然として1.6%減となった。また上半期の工業、サービス業、消費、投資などの主要指標が依然として低迷の範囲内だったことにも注意が必要だ。
劉氏は「第2四半期の持ち直しは、依然として回復性の成長だ。感染症の衝撃による損失がまだ完全に補われておらず、経済を正常な水準に戻すにはまだ苦しい取り組みが必要だ。世界では現在も感染が拡大中で、感染症の世界経済への大きな衝撃が引き続き発展・変化する。外部のリスク・挑戦が目に見えて増えており、国内経済の回復は依然として圧力に直面する」と述べた。
就業を例とすると、感染症の衝撃の影響を受け、就業の圧力が大きくなっている。劉氏によると、大卒者の失業率が同期としては過去最高水準になっている。感染症の影響を受け、今年の大学卒業生の需要が減り、求職・面接が一定の制限を受けている。労働力調査データによると、6月の全国20-24歳の大学及び専科学校以上の人員は主に大学新卒者で、調査失業率は19.3%にのぼった(前月比2.1ポイント増、前年同月比3.9ポイント増)。
3.2%、下半期の経済回復の基礎が備わる
劉氏は「上半期、特に第2四半期の各経済指標の持ち直しを見ると、下半期の持続的な経済回復には支えがある」と述べた。
上半期の経済の着実な回復は、下半期の持続的な回復の強い基礎を固めた。劉氏は「多くの指標は3月以降に大きく上昇するか、下げ幅が縮小している。この流れは、感染症の衝撃が全体的にコントロール可能であり、かつ中国経済の自己調整能力が比較的高いことを意味する」と分析した。
コロナ禍で多くの新産業・新業態・新モデルが生まれたが、これは経済持ち直しに力強い支えを提供し続ける。劉氏は「デジタル経済、スマート製造、生命・健康といった新産業がより多くの成長源を形成した。これらは経済の次の段階の成長により多くの支えを提供する」と述べた。
感染症の衝撃に対応するため、中国は上半期に財政・税制及び金融面のサポートを提供し、就業優先政策を全面的に強化した。これらの政策は現在、すでに奏功している。これは下半期に感染症の衝撃により良く対応するため経験を蓄積した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年7月17日