粤港澳大湾区、科学技術イノベーション回廊建設で協力強化へ

粤港澳大湾区、科学技術イノベーション回廊建設で協力強化へ。

タグ:イノベーション

発信時間:2020-08-22 16:58:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国広東省と香港、マカオにまたがる一大経済圏「粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)」の中継地点となる深セン光明科学城(サイエンスシティ)。中核エリアの建設プロジェクトは年内60件に上り、総投資額は1400億元を超える。タワー・クレーンが林立し、重機が轟音を立てるなど、足元で建設工事が急ピッチで進んでいる。

 

 広東省は先ごろ、国家実験室の「予備チーム」として、光明科学城内に深セン湾実験室を設立した。同実験室は、主にバイオインフォマティクス(生命情報)やバイオメディカル分野の研究を手掛けている。深セン科学技術革新委員会と北京大学深セン大学院が共同で運営し、深セン、香港、マカオの関連部門とも連携している。

 

 実験室の主任を兼務する中国工程院の詹啓敏院士によると、実験室では建設計画の策定や科学技術支援プラットフォームの構築をなどを概ね完了したという。これまでに49の科学研究チームが発足、今年は新型コロナウイルス感染症に関する共同研究を行う予定で、これまでにDNAの塩基配列を決定するDNAシークエンシングや抗体研究で段階的に成果を出してきた。

 

 深セン湾実験室ばかりではない。近年、広東省では、東莞市にある中国散裂中子源という中性子を発生する装置が稼働を開始したほか、恵州市にある中国科学院の強電流重イオン加速器も稼働を開始、江門市のニュートリノ実験基地の建設も順調に進むなど、重要なイノベーション拠点が数多く立ち上がっている。

 

 一部の業界関係者は、こうした大型装置が粤港澳大湾区における基礎研究を加速させ、自主イノベーション能力をさらに向上させるとの見方を示す。深セン市科技創新委員会の鐘海副主任は、イノベーション拠点の建設が順調に進むに連れ、現地における技術革新も産業革新も継続的に向上しており、「両輪駆動」の新段階に入ったと指摘する。 


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