大湾区は規模の大きさもさることながら、スマート化が進み、生産要素や資源の流通が頻繁になるに連れ、イノベーションに向けた協力が年々強化されている。
多くの専門家は、これまでに企業を誘致し投資を呼び込み、生産要素を補い合ってきたことで、粤港澳大湾区は全方位、全領域に及ぶ、全てのチェーンが深く融合したイノベーション協力の新たな段階に入ったと見ている。
現在、広東省では『(2020-2022年)広東省による「広州-深セン-香港-マカオ」科学技術イノベーション回廊の建設促進のための行動計画』の検討と作成を早急に進めている。
広東省と清華大学が共同で設立した技術イノベーション拠点、清華珠三角研究院の王徳保常務副院長は「制度改革の推進の下、オリジナルイノベーションを促進するためにわれわれの資金を香港の大学に提供し、そこで得られた研究成果を広東省で実用化させるとともに、香港やマカオの多くの若い人材をこうした業務に呼び込むこともできる」と語った。
政府系シンクタンク、中国(深圳)総合開発研究院の郭万達常務副院長は「香港、マカオには国際化における競争上の優位性があり、広東省には整ったサプライチェーンと広大な市場がある」と指摘。イノベーションの波及余地を継続的に広げていくために、粤港澳大湾区におけるイノベーション協力の在り方を工夫し続けていく必要があるとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年8月22日