ワシントンに拠点を置く世界銀行のマルパス総裁は、今年のコロナ禍に世界で1億人が極度の貧困に陥る恐れがあると警告しました。
これに先立ち、世界銀行は、極度の貧困に陥る人口が6000万人いると推測していましたが、新たな評価により、その人数が7000万人から1億人にまで拡大する恐れがあるという結果が出ました。 さらに、マルパス総裁は、このままコロナ禍が続けば、その数はさらに拡大するだろうとの考えを示しました。
世界銀行は、この事態に対応するため、今後2021年6月までに100カ国に1600億ドルの資金を提供することを約束し、6月末の時点ですでに約210億ドルを支出したということです。
極度の貧困に陥る人口の拡大について、マルパス総裁は、雇用が減っていることや、食料の調達が入手困難になった地域があることが原因であると指摘しました。
「中国国際放送局日本語版」2020年8月23日