カンボジア商業大臣のパン・ソラサック氏はこのほど、中国メディアの共同取材に対し、カンボジア・中国自由貿易協定が両国の経済・貿易・投資の協力関係を一層密接にするとの見解を示した。
中国とカンボジアは7月20日、自由貿易協定の話し合いを終えたと発表している。同氏は、同協定がカンボジア経済に重大な意義を持ち、カンボジア製品の中国市場参入を拡大することでカンボジアの製品と市場の多様化を促進し、貿易パートナーに対する過度の依存を和らげると説明。同協定は、カンボジアの工業発展政策や「四角戦略」という政策方針とも合致するとしている。
同氏は、中国が世界の経済大国として原材料、生産力、労働力、インフラ、経済多元化、教育において多くの強みを持っていると評価。「いずれも中国経済が勢い良く発展する要因となっており、カンボジアは中国を経済発展の手本と考えている」と話した。
同協定は「一帯一路」プロジェクトを含むカンボジアのインフラプロジェクトを加速する見通しだ。カンボジアが「一帯一路」共同建設の枠組みで中国との協力において得たものは非常に多く、インフラ建設と相互接続を始め貿易や観光に至るまで「一帯一路」建設はカンボジア経済に大きく貢献している。シアヌークビル港経済特区やプノンペン-シアヌークビル高速道路などの「一帯一路」プロジェクトは、「一帯一路」がどのように交通と物流の改善を通じてカンボジアの工業発展と輸出多元化を支えているかを分かりやすく示している。