外国メディアの8月18日の報道によると、ピザハットの米国最大の販売代理店である「NPCインターナショナル(NPC International)」は破産・再編し、また傘下300店のアメリカピザハットを閉店すると発表した。NPCインターナショナルは米国で1227店舗のピザハットを運営し、閉店する300店舗を除く残りの927店舗もまとめて売却する。
「中国経済週刊」調査によると、上海のピザハットは8月に会員カードを販売し「半額で30日間食べる」というキャンペーンを開始している。中国のピザハットも苦境に陥っているのだろうか。
百勝中国控股(ヤム中国):中国店舗の発展計画に変更なし
新型コロナウイルス感染症が米国の飲食業に深刻なダメージを与えたことは紛れもない事実である。
ヤム中国は8月19日に「広州日報」に対し、「ピザハットは中国でヤム中国が単独で運営する企業。今年上半期は店舗拡張を維持し、営業再開も順調で、今後引き続き出店計画に沿って発展していく見通し」だとコメント。
ヤム中国の第2四半期財務報告によると、ピザハットは今年上半期に19店舗を新たにオープンした。
飲食業関係者は、「ヤム中国は中国ピザハットの一手ライセンス企業で、年間3%の年会費を支払う以外に、両者に関係はない。中国のピザハットには単独の戦略があり、たとえば海外のピザハット店では見られない多種多様の中華料理などもある」と分析した。
ヤム中国は9月1日に正式にIPOを開始し、9月10日に証券コード「9987」で香港証券取引所に上場予定で、2020年下半期に香港でセカンダリー上場を達成する最初の企業となる。ヤム中国は目論見書で、ティングフロスト&サリバン(国際マーケティング、市場調査およびコンサル)のデータを引用し、2019年度のシステム売上高で計算すると、ヤム中国は中国最大の飲食企業になるとした。
ヤム中国はKFCとピザハット以外に、火鍋専門店のリトルシープ、黄記煌、COFFii&JOY、東方既白、塔可貝爾、Lavazzaなどの新興ブランドも運営する。2020年7月時点で、ヤム中国の店舗数は1万店に迫っている。
ピザハットと比べると、ヤム中国傘下のKFCは、グループ全体でより重要な役割を果たしている。ヤム中国の2019年売上高のうち68.8%占める60.4億元がKFCによる貢献で、ピザハットは23.4%の20.54億元だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年9月3日