サービス貿易は現在の低迷する世界経済における注目株で、これから中国の対外貿易の高品質発展を促進する新たな原動力でもある。中国のサービス貿易の今後の発展には、どのような新しい流れと動向があるのだろうか。2020年中国国際サービス貿易交易会において、多くの中央部門が権威ある声を発した。
商務部の王炳南副部長は「未来のデジタル貿易は、構造がより優れた、より深く高水準という中国の対外開放の発展を促す重要な手がかりになる」と述べた。
「上海や北京などは現在、デジタル貿易発展促進行動プランを積極的に検討・策定している」王氏によると、商務部は中国のデジタル貿易の発展の位置づけをさらに明確にし、中国の国情に適したデジタル貿易戦略及び活動措置を打ち出す。デジタル貿易の発展に適したガバナンス環境を積極的に構築し、デジタル貿易の「中国のプラン」の形成に取り組む。
商務部電子ビジネス司の二級巡視員である朱煉氏によると、商務部は感染症によって生まれた新モデル・新業態の育成と強化に積極的に取り組んでいる。これにはECプラットフォームと伝統的な製造メーカーの協力の指導、消費・産業のダブルの高度化の促進が含まれる。また中小企業が新興市場を立脚点とし、「小規模でも美しい」オンラインブランドを樹立することを奨励している。さらに新モデルの普及のペースを上げ、「公益+市場化」の持続可能なEC貧困扶助モデルなどを模索している。
金融業は新たな発展構造にいかに貢献すべきだろうか。中国人民銀行の陳雨露副総裁は、「金融業は供給側の構造改革を確固不動の姿勢で推進し、高度な適応性・競争力・包括性を持つ現代金融体系を健全にし、より高水準の開放型金融新体制を建設する。また人民銀行はフィンテックの発展に向けたより良い環境の構築に取り組み、金融サービス業の現代化変革を推進している」と述べた。
銀行・保険分野はより高水準の対外開放を迎える。中国銀行保険監督管理委員会の周亮副主席は「次の段階ではさらに多くの専門的で特色ある外資系金融機関を中国に招き、国内外機関の製品・業務・管理・人材育成などの協力掘り下げを奨励する。同時に中国系銀行及び保険会社の海外進出を着実に推進し、一帯一路をめぐる金融協力を掘り下げる」と話した。
国家外貨管理局の鄭薇副局長は、外貨管理部門は「金融市場の双方向開放と相互接続を着実に拡大する」「資本項目の兌換を穏当かつ秩序正しく推進する」「越境貿易の投資自由化・円滑化水準を高める」と述べた。中国証券監督管理委員会(証監会)の方星海副主席は「証監会は資本市場の対外開放の推進を加速し、対外開放の品種を持続的に改善し、証券先物の双方向開放の水準を絶えず高める」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年9月9日