9月11日、浙江省寧波市で開催された2020世界デジタル経済大会のメインフォーラムで、多くの専門家学者と大手会社の責任者は最近の話題に注目し、デジタル経済分野の発展について交流し、意見を述べた。
中国科学院院士で上海交通大学の毛軍副校長によると、新インフラはニューエコノミー、「ダブル循環」の中心となる内容で、集積回路を基に、人工知能を本としている。
毛軍副校長は、「なぜ、集積回路が新インフラの基というと、5G、6Gからスーパーコンピュータ、モノのネットワーク、バイオ医薬、宇宙、セキュリティなどの分野にはどれも様々なチップが必要であるため。しかし、中国の情報技術の発展はハイエンドチップなどのコア製品技術が制限され、情報分野の基礎理論が転換期に直面しているなどの問題がある」と述べた。
毛軍副校長によると、現在、集積回路には2つの主流の発展傾向がある。1つはモルの規律を継続し、物理の限界、技術、コストなどの問題の試練に直面している。もう1つはモルの規律をめぐり、制度と構造の異なる集積技術を集積回路の主な発展方向としている。
紹介によると、現在、中国の集積回路産業は主に長江デルタ、珠江デルタおよび北京などの沿海と経済発達地域に集っている。中国はすでにチップ国産化の道を歩み、デザインから製造までのすべての産業チェーンを完備している。
「電子デザイン自動化、材料、設備などの優位性を占めない情況下で、制度と構造の異なる集積またはほかの方法で、設備への要求を大幅に下げ、コストも削減し、性能を高目ている。これにより、中国の集積回路の発展レベルは世界平均レベルを超える可能性も出ている」と毛軍副校長は述べた。
人工知能の発展について、毛軍副校長は、中国は人工知能を発展させる3つの優位性を持ち、数多くのデータ、特に医療データと都市データが豊富にあること、30%を超えるアルゴリズムの論文が中国で生まれたこと、スーパーコンピュータのレベルが高く、応用シーンが豊富なことなどがあると話した。
チャンスを迎えると同時に、試練も存在する。毛軍副校長によると、現在、人工知能の発展はデータ、エネルギー消費、解釈性の課題に直面している。人工知能の発展において、データおよびデータに基づいて構築された学習パターンは発展スピードの重要な要素になる。
毛軍副校長は、「集積回路と人工知能は世界の主要国が競争する分野で、科学技術の主戦場である。チャンスを捉え、集積回路と人工知能の発展の重点を明確にし、トップクラスのデザインに力を入れることが重要だ」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年9月19日