国家発展改革委員会が明かした情報によると、同委員会は今後、消費の拡大と質の向上、新型消費の発展の促進、農村部の消費潜在力の発掘に力を入れる。また、「2新1重」（新型インフラ建設、新型都市化建設、交通・水利などの重大プロジェクト建設）分野の有効投資の拡大に着目し、民間投資の積極性を引き出すことに重点を置き、投資の役割を発揮させる。

　国家発展改革委員会の孟瑋報道官は記者会見で『経済参考報』の記者の質問に対し、「消費は経済成長の重要な原動力である。現在、新型消費を発展させる潜在力は大きく、余地も広い。続いて、規模の拡大と質の向上、環境整備の2方面に力を入れ、新型消費の発展を促していく」と答えた。

　孟瑋氏は以下のように述べた。規模の拡大と質の向上はつまり新型消費の範囲の拡大、新型消費の質の向上であり、現状を基礎に、無接触消費の方式をより革新し、オンライン授業やインターネット診療などのサービスを普及させ、フィットネスや観光などのオンライン・オフライン融合を促進し、実体ビジネス発展のオンライン業務を支援する。また、インターネットサイト運営企業のオフライン業務開拓を推し進め、企業のオンライン販促を通した影響力の向上を促し、実地消費を牽引する。

　環境整備はつまり新型消費の「ハード環境」と「ソフト環境」の促進であり、具体的には5GネットワークやIoTなどの新型消費インフラの整備、多層レベルの消費センターの構築、ビジネス流通インフラネットワークの整備、健全なデジタル商品流通体系の構築を含む。また、新業態・新モデルによる新型消費の税収、金融、社会保障、就業などの促進に関する政策を制定し、消費信用体系の構築を強化する。

　そのほか、農村部の消費潜在力の発掘については、都市インフラと公共サービス施設の統一計画、統一建設、統一管理を推し進め、都市要因の流動の壁を取り除くことに力を入れる。ECや配達の農村普及総合レベルを引き上げ、工業製品の農村普及、農産品の都市部との双方向流通に力を入れる。さらに、農産品コールドチェーン物流施設の弱点を補い、農村ビジネスと農産品のサプライチェーンを構築し、農産品流通の現代化レベルの向上に力を入れ、農村部の消費潜在力をより引き出す。

「中国網日本語版（チャイナネット）」　2020年9月19日