人民元高進む 人民元対米ドルレートが3カ月で3600bp上昇

人民元高進む 人民元対米ドルレートが3カ月で3600bp上昇。

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発信時間:2020-09-22 12:40:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 人民元対米ドルレートが再度記録を更新した。9月17日、銀行間為替市場で人民元対米ドルレート中間値は1米ドル=6.7675元と、前の取引日より150ベーシスポイント上昇し、ついに1米ドル=6.77元の大台を突破した。銀行間為替市場における人民元対米ドルレート中間値は9月16日に前の取引日より397ベーシスポイント上昇し、1米ドル=6.8元を突破したばかりだった。


 近頃、人民元為替レートの上昇が続いている。9月1日から9月16日までの間に、国際投資家の予想値をより反映するオフショア人民元対米ドル為替レートは多くの関門を相次いで突破した。8月に人民元対米ドルレートは累計で1.84%上昇した。5月の底値からわずか3カ月余りで、人民元対米ドルレートは3600ベーシスポイントも上昇した。


 複数のアナリストは、中国経済の回復プロセスが予想を上回ったことや、人民元建て資産の魅力の向上が人民元高の要因であり、今後も人民元為替レートは堅調に推移すると見ている。


 「第一に、中国経済のファンダメンタルズが持続的に好転していること、2つ目はドル指数の下落が続き、人民元を含む非米ドル通貨がすべて対米ドルで上昇していること、3つ目は中国経済の先行き見通しと人民元資産が国際投資家を魅了し、外国資本が中国の金融市場に絶えず流入していることが、人民元高につながった」と、中国民生銀行の温彬首席研究員は話す。


 東方金誠研究発展部技術総監の曹源源氏は、「中国経済の強弱性の顕在化、中米の金利差拡大および世界的な新型コロナウイルス感染症流行の沈静化に伴うリスク許容度の上昇などの要因により、市場における人民元資産の需要が増加したことが人民元高を後押しした」と指摘する。


 「最近の人民元高は、世界各国の中央銀行が通貨緩和政策を堅持するなか、新型コロナウイルス感染症流行以来、中国中央銀行が通貨政策の面で相対的に謹慎な姿勢を取っていることと、中米の金利差が高止まりしていることにより、人民元資産の魅力が大幅に高まったことが背景にある」と、中信証券固定収益部門の明明首席アナリストは見ている。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年9月22日

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