国務院の方案発表によって、北京・湖南・安徽自由貿易試験区が正式に公表され、浙江自由貿易試験区が拡張される。
自由貿易試験区は中国の改革開放試験エリアとして、7年余りの間に累計260件の制度イノベーション成果が全国および特定区域に複製導入され、大きな成果を挙げている。
今回の拡大によって、自由貿易試験区は21カ所に増えた。件数だけでなくエリアも拡張されたことで、よりハイレベルな対外開放が進み、新たな発展の枠組みを構築するためのルート模索と経験蓄積が加速する見通しだ。
今回の拡大は、自由貿易試験区の戦略的な位置付けと要求を十分に考慮し、サービス貿易、先進製造業、科学技術イノベーション、デジタルエコノミーなどの新領域と新業態をめぐり、特色が鮮明な差別化された試験任務を打ち出しており、特色ある改革開放の新たな重要ポイント確立につながる。
今年に入って「海南自由貿易港建設総体方案」が発表され、外資参入ネガティブリストの圧縮が進む一方、国内外が厳しく複雑な情勢にある中、今回の自由貿易試験区の拡大は、改革深化と開放拡大を図る中国の方向性と決意が変わっていないことを示した。
新たな自由貿易試験区の活力発現に伴い、中国の国際協力および競争の新たな優位性が次第に明らかとなっている。中国開放の扉はますます広がり、開放の恩恵は世界に及び、ハイレベルな開放は国内の改革深化にとどまらず、グローバル市場の拡大にもつながる。開放拡大の堅持は、中国が協力互恵の責務を実践するもので、実際の行動でもある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年9月26日