最近発表された各種主要マクロ経済指標が持続的に改善している。アナリストは、中国経済が安定回復の流れを維持し、積極的な変化が増え続けており、第3四半期には経済成長率が大幅に上昇する見通しと述べた。
各指標の改善が続く
国家統計局が先ほど発表したデータによると、9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.5%で、前月より0.5ポイント増加し、7カ月連続で50%を上回った。
注意すべきは、輸出入指数が今年初めて、景気判断の分かれ目となる50%を上回ったことだ。データによると、9月の製造業PMIのうち新規輸出受注指数は50.8%、輸入指数は50.4%で、今年初めて50%を上回った。
「中国経済は安定回復の流れを維持しており、積極的な変化が増え続けている」国家統計局サービス業調査センターの上級統計学者である趙慶河氏は「一連の貿易安定策の実施と奏功が続き、国際市場の一部の需要回復が加わり、製造業の輸出入がさらに改善される」と述べた。
植信投資のチーフエコノミストである連平氏は、「海外で感染症の流行が続き、中国経済が順調に回復していることの影響を受け、第3四半期の輸出は予想を大きく上回った。第4四半期の輸出は引き続き安定回復の流れを維持する」と判断した。
世界の製造業PMIデータを見ると、世界の製造業も回復の流れを維持している。中国物流・調達連合会が発表した最新のデータによると、9月の世界製造業PMIは前月比0.4ポイント増の52.9%で、3カ月連続で50%以上を維持した。
アナリストは、世界の製造業の回復は中国経済の外部環境の改善を促し、中国経済の回復加速に資するとした。
サービス業の回復がペースアップ
統計データによると、9月の中国の非製造業ビジネス活動指数は前月比0.7ポイント増の55.9%で、年内最高値をつけ、2カ月連続で前月を上回った。
中国物流情報センターのアナリストである武威氏は、「非製造業の成長のペースアップが続き、経済回復の流れがさらに好転し、経済回復の基礎がより堅固になる」と述べた。
サービス業の回復がペースアップしている。趙氏によると、各地の消費促進策の効果が表面化し、住民の消費の意欲が持続的に強まり、市場の需要が効果的に引き出されている。9月のサービス業ビジネス活動指数は前月比0.9ポイント増の55.2%で、2カ月連続で前月を上回った。
経済回復の流れが強まる
「中国経済の回復がペースアップしている」連氏によると、輸出が持続的に予想を上回り、逆周期(カウンターシクリカル)調節が徐々に奏功し、投資と消費も比較的順調に回復している。第3四半期のGDPは前年同期比で6%増に、第4四半期は7%増になる見通しだ。北京大学国民経済研究センターは最新の報告書の中で、中国経済の第3四半期の成長率は第2四半期を上回る見通しで、前年同期比で5.2%増になると予想した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年10月11日