15日で、第3回中国国際輸入博覧会の開幕まで残すところ20日となった。中国国際輸入博覧局の第3回輸入博覧会6大展示エリア第1回発表会の情報によると、医療機器及び医薬品・ヘルスケア展示エリアは第3回輸入博覧会で最も人気のある展示エリアだ。同展示エリアの予定されていた展示エリアは6万平方メートルだったが、実際の展示面積はこれを大きく上回る。うち公共防疫専門エリアの展示面積は、予定されていた2000平方メートルから1万2000平方メートルに拡大された。
国家会展センター(上海)輸入博覧会展覧部の責任者補佐の王斌傑氏によると、医療機器及び医薬品・ヘルスケア展示エリアの展示ブースはすでに「売り切れ御免」となっている。約300社の出展企業のうち約70社が世界トップ500社もしくは業界のリーディングカンパニーだ。うち世界トップ500社の製薬企業は9割が出展する。
王氏によると、医療機器及び医薬品・ヘルスケア展示エリアには多くの「忠実なファン」が含まれる。MSD、イーライリリー、アストラゼネカ、ロシュなどの企業が中国国際輸入博覧局と今後3年の出展意向書に署名している。
GEヘルスケア・中国の企業ブランド・PR責任者の鐘路音氏によると、輸入博覧会は企業の新製品世界初公開の重要な舞台であり、より多くの製品をスムーズに、より多くの人々に届けることができる。例えば第2回輸入博覧会で初公開された、ディープラーニングネットワークアルゴリズムに基づく人工知能CT製品「APEX」は、上海交通大学医学院付属瑞金病院の科学研究プロジェクトに導入されている。
輸入博覧会の「古い友人」であるドイツの製薬企業、ベーリンガーインゲルハイムの企業PR担当者の殷妤涵氏は「第2回輸入博覧会において、当社は大規模な薬品調達意向を取りまとめた。しかも輸入博覧会という舞台のおかげで、当社の多くの革新的な薬品の中国における審査・批准のペースが上がっている。例えば当社が研究開発した薬品のニンテダニブの新たな適応症が先ほど中国で承認され、EUより1カ月半しか遅れなかった」と述べた。
ベーリンガーインゲルハイムは今年、上海でデジタル革新実験室と中国外部革新協力センターを設立した。殷氏は「当社は今後5年間で、中国で4億5100万ユーロを追加投資する。中国は重要な生産基地と消費市場であり、未来のグローバル革新の重要な策源地でもある。第3回輸入博覧会に、当社は多くの中国初公開の製品をもたらす。これには慢性閉塞性肺疾患の治療薬の吸入装置、CSFウイルス生ワクチンなどが含まれる」と話した。
国際的なバイオ医薬品企業のアッヴィは、輸入博覧会の「新顔」だ。同社のPR・公共事務・患者関係部門の責任者である王煒氏は「世界で依然として感染が拡大しているが、輸入博覧会は中止されなかった数少ない特大展示会で、これそのものが強い自信を示した。当社は輸入博覧会でスーパー実験室を展示する。将来的に世界トップのより多くの革新的な製品と治療法を、世界もしくはアジア太平洋初公開という形で中国にもたらす」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年10月16日