中国が小康社会の構築という目標を実現する今年は、貧困脱却の取り組みが大きな成果を上げる中、正確な貧困支援が強化され、間もなく「エンドキー」が押される見通しだ。
「私たちの飼育スペースにはもうすぐ屋根が完成する。そうすればたくさんの牛や羊を飼うことが出来るようになり、冬の心配も無くなる」。别勒汗・達列堤汗さんは貧困支援担当の魏万紅氏に、自宅が今年受けた飼育スペース建設プロジェクトの状況を笑顔で説明した。
「飼育スペースが完成したら畑を整備し直そうと思う。網を張り、野菜の苗を植えて鶏の飼育スペースも作り、地鶏を育てたい」。
别勒汗さん宅の暮らしが日に日に上向くているのを見ると、勤勉で有能な别勒汗さんに大きな「いいね」を送りたくなる。魏万紅氏と别勒汗さんの二人は、庭で野菜畑を掘り起こしながら、庭の美しい「青写真」について話していた。
家の中で娘の哈麗娜·努尔さんがいくら考えても答えの出ない難題に悩んでいる時、魏万紅氏が「別のやり方」を解説すると「一気に問題が解けた」。哈麗娜さんは魏万紅氏に、「お姉さんが来てから、私たちの庭が明るくになり、いつも笑い声が上がって、パパとママのお金を稼ぐアイデアも増え、私の頭も良くなった」と語った。
貧困世帯だった别勒汗さん一家は、貧困から抜け出しただけでなく、少人数の家族で楽しい生活を送っている。新源県には同じ様に貧困を抜け出した人々が数多くいて、彼らの生活も日に日に上向いている。
新源県の各郷鎮では、正確な貧困支援と再貧困を防止する貧困脱却を強化し、家畜飼育支援、飼育スペース建設プロジェクト、低所得層向け耐震住宅提供、特別就職支援、致富リーダー育成といった貧困支援に取り組んでいる。新源県では、貧困層のやる気を喚起して、貧困層が「輸血してもらう立場」から自分で「血を作り出せる人」へと変わるために貧困世帯の積極性を発揮させようとしている。支援と個人の努力によって貧困層の所得が増え、貧困脱却と再貧困の防止が実現すれば、2020年に新源県は中国各地と同じように小康社会を迎えるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年10月17日