「世界変動下の金融協力と変革」をテーマにした2020金融街フォーラム年次総会が北京市内で21日に始まりました。出席者は「新型コロナウイルス感染症の流行を背景に、中国経済の回復は世界経済の発展に新たな活力を注いでいる。各国が手を携えて変動に対応すべきだ」との考えを示しています。
中国人民銀行の易綱総裁は、「今年に入ってから、新型コロナウイルス感染症の流行は世界経済に深刻な衝撃を与えた。この背景の下で、各国は積極的に対応し、力強いマクロ的措置を速やかに打ち出した。中国の通貨政策も、迅速かつ効力ある対応をした。マネーサプライは全体として合理的で適切であり、市場主体や雇用の安定維持に良好な通貨と金融の環境がもたらされた」と述べ、将来の展望としては「今年は感染症対策という特殊な時期だ。マクロ・レバレッジ比率は上昇したが、来年は経済成長率が回復するにつれて安定する」との見通しを示しました。
ボストン コンサルティング グループ(BCG)のハンス=ポール・バークナー最高経営責任者(CEO)は、「今年の新型コロナウイルス感染症の流行により、各国の協力の重要性がはっきりと示された。欧州や中国、北米は世界経済の発展を促進する主要な要素だ。従って、感染症に直面している状況においてはグローバリゼーションが引き続き力を発揮して全世界が難関を乗り切るための助けになる」との見方を示しました。
「中国国際放送局日本語版」2020年10月24日