中国の穀物自給率は100% 供給不足ない

中国の穀物自給率は100% 供給不足ない。

タグ:穀物自給率

発信時間:2020-11-02 12:56:42 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 中国の食糧生産は感染症、水害、台風、降雪、ツマジロクサヨトウなどによる重大な試練を受ける中、引き続き豊作が見込まれている。


 ある研究機関が発表した報告によると、2025年に、中国の食料の生産と需要の不足は1億3000万トン前後になり、うち穀物は約2500万トンになる可能性があり、中国の食料不足を懸念する声が上がっている。


 実は、食料の生産と需要の不足は供給不足ではない。中国の食料庫には十分な在庫があり、もみと小麦は全国の消費者の1年以上分を保管し、トウモロコシの自給率は95%を超え、食料供給は市場の需要を完全に満たすことができる。


 農業農村部農村経済研究センターの習銀生研究員は、食料の生産と需要の不足と供給不足は異なる概念だと話す。食料の生産と需要の不足は年間生産量と需要に存在する不足状況で、その不足分が生産と需要の不足となる。供給不足は消費者の需要を満たせていない状況を言い、食料供給量は生産量以外に、年度在庫の有効供給量と輸入量を含み、中国に食料供給不足は存在しない。


 小麦ともみは2大食糧と総称される。2019年に中国が発表した『中国食糧安全白書』によると、中国の小麦ともみの自給率は100%、穀物の自給率は95%に達している。


 中国の穀物の生産と需要はほぼ均衡がとれており、目立った不足はないが、構造的矛盾が存在する。習銀生氏は、中国の穀物の生産と需要の不足2500万トンは主にトウモロコシの不足を指すと見ている。トウモロコシには比較的大きい生産と需要の不足が存在するが、中国の生産力不足ではなく、中国が近年進める農業サプライサイド構造性改革による動きと必然的な要求である。トウモロコシの生産と需要の不足の拡大は需給関係調整の段階的な問題に過ぎず、長期的問題ではない。今後、市場メカニズムの作用で、中国のトウモロコシ生産は回復成長し、不足は徐々に縮小し、均衡を実現すると見られる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年11月2日

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