証券監督管理委員会(証監会)の報道官は4日、アント・グループの上場の延期に関する記者からの質問について、次のように回答した。
アント・グループの科創板上場の延期は上海証券取引所が法律と規定に基づく決定だ。金融監督管理部門の監督管理事情聴取及び最近のフィンテック監督管理環境の変化は、アント・グループの事業構造及び収益モデルに重大な影響を及ぼす可能性がある。これは上場前に発生した重大事項だ。投資家の合法的な権益を守り、十分に透明かつ正確に情報を開示し、市場の公平・公正の原則を着実に守るため、上海証券取引所は科創板登録管理方法の関連規定に基づきアント・グループの上場延期を決定した。中国証監会は上海証券取引所の法律と規定に基づく決定を支持すると同時に、香港証監会及び一部の域外主要市場の証券監督管理機関と意思疎通・協力を保ち、共に今後の作業を着実に実施する。
監督管理政策環境の重大な変化のなか、アント・グループによる慌ただしい上場を回避することは、投資家と市場に対する責任ある行動であり、市場と法治を敬う精神を示した。この決定は資本市場の長期的な発展、域内外投資家の信頼と自信の強化に資するはずだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年11月5日