このほど開幕した第3回中国国際輸入博覧会は、輸入製品や技術、サービスを一堂に会した一大展示会だ。
「初回開催時は輸入博についてよく知らなかったが、2回目は急いで参加登録した。今回は最高かつ最新の製品を出展するつもりだ」
とある多国籍企業の幹部は、輸入博には磁石のような引きつける力があると感慨深げに語る。正にこの「磁力」こそが、さらに多くの「新しい友」を引きつけるのだ。
◆新しい暮らしを展示
初回の輸入博の後、ニュージーランドの乳業メーカーThelandの売上高は26倍増加した。輸入牛乳はこれまで、中国国内の店頭に並ぶまでに8日以上かかっていたが、今やわずか72時間でニュージーランドの牧場から中国の消費者の食卓に届くまでになった。
このように輸入牛乳が中国市場に進出し、三線・四線都市(地方の主要都市や中小都市)や、さらに遠くの山間部にまで急速に入り込むようになったのには、中国の通関手続きの効率が継続的に向上し、越境EC(電子商取引)が活性化したことが背景にある。
ザンビアの蜂蜜やエチオピアコーヒーなど、異国情緒あふれる農産物も今回の輸入博にお目見えする。博覧会を運営する中国国際輸入博覧局によると、今博覧会の展示面積は4000平方メートル余りに上り、後発開発途上国30カ国が参加するほか、「一帯一路」沿線国からも数多くの企業が参加を申し込んだ。