第17回中国・ASEAN(東南アジア諸国連合)博覧会(以下、東博会)が27~30日、中国広西チワン族自治区南寧市で開かれる。東博会では、中国ASEAN自由貿易地域(CAFTA)の発足10周年を記念する一連の活動や二国間関連の活動を催すほか、CAFTA10周年特別フォーラムを開き、自由貿易地域の成果を紹介するとともに、その動向や現状、今後の展望について議論する。
CAFTAは2010年1月1日に発足。中国・ASEAN間の経済貿易協力に新たな歴史を切り開き、この10年間を東博会と共に歩んできた。第17回東博会では、既存の物品貿易や投資協力関連のほか、サービス貿易関連のテーマを追加して、CAFTA発足の成果展を開く。こうした新たな取り組みを通じて、CAFTAでの一連の貿易・投資の円滑化に向けた政策を早急に企業に押し広めることは、自由貿易地域の構築にとって真の促進役となるであろう。
CAFTA発足から10年にわたって、東博会では二国間協力によって解決すべき問題があれば、それに応じた解決策を提案してきた。自由貿易地域を「オーダーメード」する推進役として、東博会は中国・ASEAN技術移転センターや中国・マレーシア両国双園(欽州産業園、関丹産業園)などの重点事業を支援するなど、域内の産業界で最も人気があり、かつASEAN企業の参加数が最も多い展示会となっている。
世界各国は今、新型コロナウイルス感染拡大防止と経済再生という二重の課題に直面している。
こうした特殊な状況にある中で、CAFTAは中国・ASEAN地域協力を深化させる重要な役割を担っており、第17回東博会サミットで引き続きCAFTAの発展に取り組み、その構築に貢献していくと期待される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年11月28日