10月、国慶節のゴールデンウィークと各種の消費促進活動に後押しされ、住民消費ニーズが十分に放出され、社会消費財小売総額は急増した。これは中国消費市場の巨大な潜在力と、粘り強く勢いのある活力を示す。
具体的には、10月の消費市場の主な特徴は5つの面に現れた。
1つ目は、消費増加の加速。10月の社会消費財小売総額は前年同期比4.3%増加し、伸び率は前月より1.0ポイント上昇した。今年に入って最も早い伸びで、3カ月連続の成長維持となった。商務部が重点観測する8000社の小売企業の売上高は前年同期比2.2%増、伸び率は前月より0.4ポイント上昇し、5カ月連続の成長。国慶節のゴールデンウィーク、全国の小売・飲食業の重点観測企業の売上高は約1兆6000億元で4.9%増だった。
2つ目は、自動車などの商品の消費急増。10月の商品小売額は3兆4000億元で前年同期比4.8%増加し、伸び率は前月より0.7ポイント上昇した。一定額以上の15カテゴリの商品のうち12カテゴリが前月比で上昇。うち自動車市場のニーズは旺盛で、販売は引き続き加速し、伸び率は4カ月連続で2桁を超え、エネルギー車の販売台数は前年同期比で倍増した。化粧品、文化・オフィス用品の販売はそれぞれ18.3%と11.7%増加し、7カ月連続で増加を維持した。洋服・靴・帽子、日用品、通信機器の販売も急速に回復し、それぞれ12.2%、11.7%、8.1%増加した。
3つ目は、飲食などのサービス消費の急速な回復。10月の飲食収入は前年同期比0.8%増加し、伸び率は前月より3.7ポイント上昇し、今年初のプラス成長を実現した。交通輸送、文化・スポーツ・娯楽などのサービス業も勢いがあり、ビジネス活動指数は59%以上の高水準となった。全国の宅配業務量は80億件に達し前年同期比38.9%増加し、伸び率は7カ月連続で30%を上回った。
4つ目は、消費の急成長維持。1~10月の全国インターネット小売額は9兆1000億元で前年同期比10.9%増加し、1~9月より1.2ポイント上昇した。うち実物商品のネット小売額は7兆6000億元で16.0%増加し、伸び率は前月比で0.7ポイント上昇し、社会消費財小売総額に占める割合は24.2%で前年同期より4.8ポイント上昇した。
5つ目は、消費者物価指数(CPI)の大幅低下。10月のCPIは前年同期比0.5%上昇、伸び率は前月比で1.2ポイント縮小し、2017年4月以降初の1%以下の縮小となった。商務部の観測によると、10月の全国の豚肉卸値は前年同期比4.1%下落し、前月比で34.1ポイント下がり、2019年2月から19カ月ぶりの下落となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年11月29日