今年で2回目となる「中国・ASEAN(東南アジア諸国連合)テレビ週間オーディオビジュアル・コミュニケーション・フォーラム」が24日、中国広西チワン族自治区桂林市で開かれた。会期中、国家広播電視総局(国家ラジオテレビ総局)発展研究センターは「中国・ASEAN視聴覚番組普及シンクタンク報告書」を発表し、近年の中国とASEAN諸国間の視聴番組の交流と普及状況をまとめ、視聴メディアの交流と協力を推進した。
2015~2019年に、中国のラジオ局やテレビ局などの機関は共同でASEAN諸国から64本の映画とテレビドラマを輸入したが、その最大の輸入先はタイとシンガポールだった。
同センターの楊明品副主任は、中国の視聴番組はASEAN10カ国をほぼカバーしており、特にシンガポールやマレーシアなどでの放送規模が年々拡大していると説明。ASEAN10カ国で放送されている中国の映画やドラマは時代劇や近代を扱った作品が中心となっている。注目すべきは、ASEAN向けに輸出される映画やドラマの題材は年々変化しており、実話をもとにしたドラマの割合が増えていることだ。中国社会の発展と進歩を反映し、人々の豊かな暮らしを記録した映画やドラマはASEAN諸国で高評価を得ている。ドキュメンタリーなどは、共同制作・放送という特徴が見られるようになったほか、新型コロナウイルス感染防止をテーマにした番組はタイムリーにASEAN諸国に放送されている。
中国とASEAN諸国は近年、複数の視聴番組で戦略的提携や共同制作などに関する複数の合意に達し、主に合作映画の制作や配給を行う主包括的な協力・共同制作の交流メカニズムを構築してきた。
国家広播電視総局の孟冬副局長は、中国とASEAN諸国は山や川でつながっており、メディアは交流や協力の促進、人々の心を通わせ合う上で大きな役割を果たしてきたと評価。双方のメディアが協力や交流の方法を刷新し、双方の繁栄と発展を共同で伝えることで、こうした交流や協力を一層深めていくことに貢献したいと語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年11月28日