世界で中国製品の需要が拡大を続けるなか、中国の貿易黒字の月間最高記録が樹立された。7日に発表された公式データによると、11月の輸出はドル建てで前年同月比21.1%増となり、2018年2月以降で最高の伸び率を記録した。中国は輸出により新型コロナウイルス感染症からスムーズに回復し、不確実な環境における世界貿易の主導権を強めた。7日付『フィナンシャル・タイムズ』が伝えた。
中国の11月の貿易黒字は過去最大の754億ドルで、かつ10月の584億ドルを大きく上回った。中国の貿易はより広範な世界の回復によるものだが、感染症及び封鎖措置により世界で個人用の防護用品や電子製品などの大きな需要が生まれ、中国の輸出成長を支えた。
中国経済は今年第3四半期に前年同期比で4.9%増となった。工業の成長により、中国経済は年初の歴史的な後退からスムーズに回復した。これまで全体の回復水準を下回っていた消費にも最近、改善の兆しが見える。中国の経済回復により、11月の輸出が4.5%増となった。
他にもロイター通信が7日、「アナリストによると、中国経済が最も早く感染症から立ち直ったことから、貿易成長の原動力が来年上半期まで維持される見通しだ」と伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年12月9日