海外メディアは連日に渡り、中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議(五中全会)で承認された『国民経済・社会発展第14次五カ年計画と2035年までの長期目標の策定に関する中共中央の提議』(略称「提議」)について報じている。メディアは中国の新たな発展段階や発展理念、発展の構図など、重要な判断や措置に注目し、中国経済の着実な成長と高度化を積極的に評価、中国はより高度な開放型経済の新体制を構築し、より魅力的な投資・ビジネス環境を創出しているとの認識を示すとともに、世界経済の回復に大きな信頼感を与え、各国の発展により多くのチャンスを提供するとの見通しを示した。
イタリアメディアは、「中国の第13次五カ年計画期間中の成果は誰の目にも明らかで、環境保護を重視し、省エネ排出削減を推進、貧困削減に取り組み、包摂的成長を実現。中国はこれらの成果を元に、今後5年間の経済社会発展の主要目標を決定した」と論評し、「中国の発展は長期目標を指針としており、政策的な連続性と確定姓が投資家に信頼感を与えている」と指摘。第14次五カ年計画期間に中国の経済社会が着実に発展するのは確実だとし、「中国の新たな発展の構図の構築は、海外企業が持続的な発展のチャンスを捉えるのにプラスとなる」とみている。
「中国の五カ年計画は経済と社会の発展を後押しする効果的なツールとなる。長年にわたり、中国の世界の経済成長に対する寄与度は30%前後を維持している」。スイスの経済紙「キャッシュ・ディリー」は、「中国は新たな発展段階で経済発展の質を一段と重視している」と報じた。
「提議」は、「イノベーションを中国の現代化建設全体の核心的地位に据え、科学技術の自立を国家発展の戦略的な支えとする」と提起した。シンガポール紙「聯合早報」は、「中国は技術革新を経済社会発展の核心に位置づけ、技術革新主導による質の高い発展を基本方針と定めた」と報じた。
「開かれた中国は世界により多くの協力機会をもたらす」。南アフリカ紙「スター」は、ヨハネスブルグ大学アフリカ・中国研究センターの研究員の見方として、「『一帯一路』共同建設への参加を通じて、アフリカのインフラ水準は大きく向上した」とし、「中国はすでに質の高い発展段階に入り、経済社会は環境に配慮したグリーンな成長モデルへの転換を加速、アフリカ諸国は中国とより多くのグリーンな協力に期待している」と報じた。
仏「レゼコー」は、「中国は複雑な国際環境に直面しながら、内需拡大を堅持しつつ、技術分野で独自のイノベーションを実現、高度な対外開放を推進しており、これが国際市場に利益をもたらす」と指摘した。
英「フィナンシャル・タイムズ」は、「中国はさまざまな分野で外資に対してよりオープンになっている」と報じた。フランスの投資銀行ナティクシスのアジア太平洋地区担当チーフ・エコノミスト、アリシア・ガルシア・エレーロ氏は、「海外投資家の中国への投資意欲は衰えるどころか高まるばかり」だとし、「これは中国が魅力的な投資対象であることを示している」と述べた。
ブラジル紙「エスタド・ジ・サンパウロ」は、「中国経済は急速に回復し、目覚ましい回復力を示しており、世界経済の発展に寄与する見通しだ」と指摘。別のニュースサイトは専門家の見方として、「中国はブラジルの大豆など、他国からの原材料の輸入を拡大し、世界経済の回復にポジティブな役割を果たす」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年12月12日