パキスタンのサスティナブル・ディベロプメント政策研究所中国研究センター 主任のシャキール・ラマイ氏は先ごろ『新華社』記者の単独取材に対し、内需の 拡大と改革開放の全面推進が中国経済の良好な発展を引き続き推進し、世界経済 の回復に寄与するとの見解を示した。
同氏は、中央経済活動会議で内需拡大を堅持する方針が打ち出されたことが、 中国の国内消費をけん引するだけでなく、国内大循環を中心に国内と海外の双循 環を相互促進する新たな発展構図の構築を加速すると分析。それによって、より 購買力を持つ国内市場が形成され、中国が世界からの輸入を拡大すれば他国が中 国の発展から恩恵を受けられると話した。
また、改革開放の全面的推進は、中国が他国と経済発展の恩恵を共有する決意 を表しているとの見解を示した。
中央経済活動会議が国家戦略として科学技術力を強化することを来年の重点任 務のトップに位置付けたことは、同氏に深い印象を与えたという。「中国は近 年、科学技術イノベーションを非常に重視しており、量子コンピューターや人工 知能、5Gなどの領域で大きな成果をあげている」と語った。
デジタルエコノミーの発展については、中国が科学技術イノベーションを奨励 した成果の一つと指摘。新型コロナウイルスの感染症流行中、中国のデジタルエ コノミーは非凡な力を見せ、電子商取引と物流企業がほとんど停滞することなく 粘り強さと活力を示し、中国経済が感染症流行の影響から抜け出すことを後押し した。
同氏は来年の中国経済に強い信頼感を明らかにした。「感染症流行による厳し い影響を受け、世界経済が大きくリセッションする中、中国が経済成長を実現し たことは信頼するに足る根拠となり、今後も中国は自身の発展計画をやり遂げる だろう」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年12月25日