人民元による越境決済は、多くの企業の選択肢になっている。データによると、人民元越境決済額は2015年の12兆1000億元から2019年の19兆6700億元に急増した。人民元越境決済が同期の外貨越境決済総額に占める割合は、2019年に過去最高の38.1%にのぼった。今年に入っても人民元越境決済額は急増を維持し、第1−3四半期だけでも20兆元を突破し、昨年の通年を上回った。
決済からレート換算へ、儲蓄から取引へ、オンショアからオフショアへ――「十三五(第13次五カ年計画、2016−2020年)期間中、人民元国際化が多くの分野で進展を手にし、新たな段階に進んだ。
人民元越境決済システム(CIPS)は最近、新たに26社のメンバーを迎えた。これにて、域内外金融機関の人民元越境・オフショア業務に資金清算・決済サービスを提供するこのシステムのメンバーは1046社にのぼり、2015年10月のシステム導入当初より4倍以上増加した。六大陸の98の国・地域を網羅した。
「日本経済新聞」(電子版)は最近の記事の中で、「中国経済の影響力が持続的に拡大し、CIPSに加わる金融機関が徐々に増加していることから、人民元決済システムの世界的な影響力が拡大中だ。同システムに参加する金融機関は人民元建ての貿易決済及び為替送金などの業務をスムーズに行える」と称賛した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年12月29日