外資による中国債券買い増し意欲が高まり続けている。
中央国債登記結算有限責任公司が先般発表した11月末現在の海外機関投資家の同機関への債券投信データによると、11月末の海外機関投資家の債券投信額は前年同期比で47.88%増加し2兆7663億元に達し、大幅に増えた。これで、海外機関投資家による中国債券の買い増しは21カ月連続となる。
「債券通(中国本土と香港間の債券相互取引制度、ボンドコネクト)」の関連報告によると、11月の「債券通」の合計成約件数は5895件、取引高は4850億元で、単月取引高の過去最高を更新した。国債、政策性金融債、譲渡性預金証書の取引が活発で、うち国債の取引高は月間取引高の44%を占め、政策性金融債は43%を占めた。
11月、「債券通」は南アフリカ初の投資家を迎え、取引サービスは世界34の国と地域に拡大した。11月末現在、「債券通」を通して中国債券市場に参入した海外機関投資家数は2307社に達し、11月の新規投資家は68社で、世界トップ100以内の資産管理会社のうち75社が中国債券市場に参入した。
海外機関投資家による中国債券の取引が活発で、債券保有高も持続的に増加し、中国債券市場の国際的魅力が高まり続けていることを示している。業界関係者は、対外開放措置が継続的に打ち出されるのに伴い、中国資本市場はより高いレベル、高い次元の開放という局面を迎えることになると見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年12月31日