今年の世界経済成長率は4%、中国は7.9%に=世銀

今年の世界経済成長率は4%、中国は7.9%に=世銀。

タグ:世銀 経済見通し

発信時間:2021-01-06 13:50:42 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 世界銀行は5日に発表した最新の「経済見通し」の中で、新型コロナウイルスワクチンが広く普及するという予想に基づき、今年の世界経済成長率を4%と予測した。経済見通しの内容は下記の通り。


 世界の国内総生産(GDP)は昨年マイナス4.3%となったが、今年はプラス成長に戻る見通しだ。新型コロナウイルスにより数百万人が貧困に陥り、かつ今後長期に渡り経済活動と収入を抑制する可能性がある。経済回復を促すため、各経済体の最近の主要政策の重点は、感染拡大防止、ワクチンのスムーズかつ広範な接種の保証となっている。同時に投資改革を進め、政府債務への依存を減らす持続可能な成長を目標としている。


 先進経済体の経済の下げ幅が小さく、中国の経済回復が予想以上に力強いことから、昨年の世界経済の崩壊の程度は予想されていたほどにはならない。昨年の先進国の経済成長率はマイナス5.4%、発展途上経済体はマイナス2.6%となる見通しだ。うち米国はマイナス3.6%、中国は2%の見通し。今年の先進経済体は3.3%、発展途上経済体は5%の見通し。うち米国は3.5%、ユーロ圏は3.6%、中国は7.9%。


 世界経済の成長の先行きは依然として非常に不明瞭である。感染率の上昇が続き、ワクチン販売が遅れるという不利な状況を受け、今年の世界経済成長率が1.6%に留まる可能性がある。しかし感染拡大が効果的に抑制され、ワクチン接種のペースが上がれば世界経済成長率は5%弱に上がる可能性がある。


 経済見通しによると、マルパス世銀総裁は「世界経済は緩やかな回復に入ったように見えるが、回復の勢いを保ち力強い成長の基礎を築く上で、意思決定者は依然として重大な挑戦に直面する。これには公衆衛生、債務管理、予算決定、中央銀行及び構造改革などが含まれる。感染症の影響を克服し、投資リスクに対応するためには、ビジネス環境の改善に取り組み、労働力と製品市場の柔軟性を高め、透明性を上げガバナンスを強化する必要がある」と述べた。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月6日

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