半導体の不足により、フォードは先週、米ケンタッキー州ルイビルにあるSUV工場の操業停止を余儀なくされた。
また米CNNの18日の報道によると、フォードはドイツのある工場の1カ月の操業停止を指示した。この新たな動きは、世界の半導体不足の自動車メーカーに対する圧力が増しており、その新型コロナウイルスからの回復に影響を及ぼす可能性を示している。
しかしドイツ工場の操業停止は、この世界の自動車メーカーに影響を及ぼす問題のさらなる悪化の可能性を示している。
自動車向け半導体が不足
報道によると、新型コロナウイルスによる自動車販売台数の減少を受け、一部の主要半導体メーカーは昨年、生産能力の再分配を行い、自動車メーカーへの供給を減らした。スマートフォン、ゲーム、その他の需要が大きい技術製品のメーカーに向けた。
ドイツのフォルクスワーゲン、米国のフィアット・クライスラー・オートモービルズ、日本のトヨタ、日産、ホンダなどの自動車メーカーも半導体不足に陥っている。
英紙「デイリー・テレグラフ」(電子版)の18日の報道によると、アナリストは世界各地の企業が工場閉鎖を余儀なくされていることから、今年中頃まで自動車メーカーの半導体不足が続く可能性があると警告している。
米情報サービス会社のアナリストは、今後3カ月に渡り世界のコンパクトカーの生産台数が約48万5000台減少する(例年の生産台数の0.5%に相当)と予想した。また半導体の供給は6カ月内に回復すると予想した。
報道によると、EVの持続的な販売増にもより大きな圧力がかかる。ガソリン車よりも半導体への依存度が高いからだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月21日