中国はエネルギー供給調整のペースを上げている。中国国家能源局の最新データによると、中国の昨年の新設風力発電設備容量は7167万kWだった。この数値は過去3年の合計を上回った。中国の風力発電累計設備容量は世界一をキープしている。ドイツのテレビ局が伝えた。
この「風力発電ブーム」の一つの要因は、政府の関連補助が昨年末に満期を迎えたことだ。最も重要な理由は、中国が2020年までに非化石エネルギーが一次エネルギー消費量に占める割合を6.8%から15%に上げる目標を掲げたことだ。
ドイツ連邦貿易・投資振興機関の調査によると、中国の風力発電市場のほぼすべてが地場企業の投資だった。中国の10大風力発電設備メーカーは19年、市場シェアが9割以上にのぼった。金風科技、遠景能源、明陽智能の3社だけでも、新設風力発電設備容量の62%を占めた。
国際的に見ても、中国のサプライヤーが先頭に立っている。世界10大風力発電設備メーカーのうち中国は5社。太陽光産業と同様、中国は人件費が安いという決定的な優位性を持っている。ドイツやスイスなどの企業は、この理由により中国企業のオファーは欧米の競合他社を15−20%下回ると回答した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月26日