中国-ニュージーランド自由貿易協定(FTA)のアップグレードに関する議定書が26日に調印された。これにより、双方が相互に開放する分野がより広がり、開放のレベルがより高まり、両国の企業と国民により多くのメリットがもたらされることになる。新華社が伝えた。
両国のFTA調印は2008年4月と早く、発効は同年10月だった。中国が初めて調印した物品貿易、サービス貿易、投資などさまざまな分野をカバーする二国間の全面的なFTAであり、中国と先進国との間で調印された初めてのFTAでもあった。
FTA調印は中国とニュージーランドの経済貿易関係の発展促進に大きな役割を果たした。商務部(省)のデータをみると、両国間の輸出入額は08年の44億ドル(1ドルは約103.7円)から、20年の181億ドルに増加し、年平均増加率は14%に達した。中国は数年にもわたり、ニュージーランドの1番目の貿易パートナーと2番目の外資の供給源となっている。
中国-ニュージーランドFTAのアップグレード交渉は16年11月にスタートし、19年11月に妥結した。20年11月15日には、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定に中国とニュージーランドを含む15の加盟国が調印した。今回のFTAアップグレードにより、両国の経済貿易関係はRCEPを基礎として、さらなる質と効率の向上を遂げることになる。
商務部国際経貿関係司の楊正偉司長は、「アップグレードの議定書は既存のFTAを改訂したもので、序文、9つの章、4つの交換文書からなる。現協定の原産地規則、税関プロセスと貿易円滑化、貿易の技術的障壁(TBT)、サービス貿易など5つの分野でアップグレードを行ったほか、新たにEC、政府調達、競争政策、環境と貿易の4分野が加わった」と説明した。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年1月27日