中国とラテンアメリカの貿易、感染症流行中も安定

中国とラテンアメリカの貿易、感染症流行中も安定。

タグ:中国貿易

発信時間:2021-02-06 16:57:20 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 岳雲霞氏は、2020年の中国の対ラテンアメリカ地域輸出が小幅に減少し、うち完成品や電気・機械製品といった従来型セクターの輸出が若干縮小した一方、医療衛生セクター輸出が増え、構造的な変化が見られたとしている。

 

 感染症流行がラテンアメリカ地域で拡大した後、中国は生産能力の強みを発揮し、同地域の感染症抑制の需要に応えることで、医療設備および防疫用品の主要供給国の一つになった。商品貿易のほかにも、中国は複数回にわたりブラジルやメキシコなどに支援物資を送り、同地域の医療物資の持続可能な供給を保証する重要な役割を担った。

 

 国際通貨基金(IMF)は最新リポートで、2021年のラテンアメリカ地域の経済成長率を4.1%と予想。中国商務部国際貿易経済協力研究院アメリカ州およびオセアニア研究所副所長の周密氏は、2021年に同地域の複数国で経済が回復し、中国と同地域の貿易は急速に拡大する可能性があるとの見方を示した。

 

 岳雲霞氏は「ラテンアメリカ地域が中国の医療設備・器械の主要な輸出市場になっている上、中国はマスクや呼吸装置など防疫物資の主要生産国であり、こうした製品の対ラテンアメリカ地域輸出は引き続き拡大するだろう」と述べた。同氏は、感染症流行中に中国と同地域が試験的に遠隔診療を進めており、双方が新しいタイプの医療サービス貿易を発展させるきっかけになったとしている。

 

 また、感染症流行中の自宅隔離措置の影響によって、ラテンアメリカ地域の消費者によるオンラインショッピング需要が大きく増え、電子商取引業界は景気が落ち込む中で発展した。周密氏は、電子商取引などの新興貿易方式が感染症流行中に発展し、中国と同地域の貿易協力を促進するとの見方を示した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年2月6日


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