草が高さ8メートルまで成長する。防風と流砂固定の効果を発揮し、さらにはキノコを作れる。パプアニューギニアの元国防相が娘を「菌草」と名付ける。これほど魅力的で魔力を持つのは、いったいどのような草なのだろうか。
中国の研究者は30数年前、キノコと野生の草を結びつけ、菌草を作った。過去20数年に渡り、この食用・薬用の菌を培養できる草本植物が世界に進出し、脱貧困、流砂固定、牧畜、発電などの分野で大きな潜在力を発揮した。この摩訶不思議な「中国草」は100カ国以上で根を下ろし、多くの国の貧困削減を支援している。
富を築く草。菌草は環境を選ばず、栽培しやすい。菌草技術で食用キノコ、薬用菌を栽培し、高タンパク質で生産量の多い飼料を作る。これは富を築く効果的な手段だ。
流砂を固定する草。菌草は背が高く、成長が早く、網状の根が発達している。効果的に砂地の表面粗さを高め被覆物を増やし、風速を大幅に下げることができる。防風と流砂固定の効果を発揮する。
友好の草。菌草を発明した林占熺教授が率いるチームは、この技術をフィジー、レソト、ナイジェリア、ルワンダ、エリトリアなどのアフリカ・オセアニア諸国にもたらした。国際貧困扶助協力を積極的に展開し、現地人の脱貧困と富の創出を支援している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年2月16日