中国経済は今年どこに向かうのだろうか。記者はこのほど、国家情報センター経済予測部の張宇賢氏を取材した。張氏は経済成長率が上がり、政策が緩やかに回帰すると予測し、次のように指摘した。
中国の発展は今年も多くの不確実性に直面する。世界を見ると、世界の感染拡大の不確実性、世界経済回復の不確実性、国際金融市場の不確実性、大国の駆け引きの不確実性がある。国内を見ると、一部の人の雇用の圧力が拡大し、リスク予防・解消任務が難航し、一部地方の財政収支の圧力と地方債のリスクが拡大するといった問題がある。
多くのリスク、問題、不確実性に直面するが、中国経済の持続的に好転という大きな流れに変化が生じることはない。中国は高品質の労働力、資本、技術などを供給でき、整った産業体制と世界で最も発展したインフラ・ネットワーク、それから都市部・農村部の幅広い発展の空間と余地がある。
今年は積極的に感染対策と経済・社会の発展に同時に取り組み、中国の経済成長率がさらに上昇する。四半期ベースの経済成長率は「前高後低」の流れを示すとみられる。
中央経済活動会議は、今年のマクロ政策は連続性・安定性・持続可能性を維持するとした。これについて張氏は次のように述べた。
これは政策が急カーブするのではなく、緩やかに回帰することを意味している。一部の一時的な特例の政策が徐々に終了に向かう。それと同時にマクロ主体の気持ちを十分に考慮し、現在と長期、需要と可能を見据え、マクロ政策の時期・度合い・効果を合理的に把握しなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年2月16日