商務部がこのほど発表した情報によると、昨年の全国実物商品オンライン小売額は9兆8000億元にのぼり、逆境のなか14.8%増となった。社会消費財小売総額に占める割合は24.9%。中国は8年連続で世界最大のオンライン小売市場になった。
専門家は、中国のオンライン小売の優秀な「成績表」は、感染対策常態化を背景とする中国EC市場の強靭性と活力を浮き彫りにしたと述べた。5GやIoTなどの新型インフラの整備の持続的な推進に伴い、政府によるEC発展支援策のボーナスが次々と引き出される。中国のオンライン小売市場はモデル転換・高度化のペースを上げながらよりスムーズな発展を実現する。
オンライン小売が活況を維持
感染症により、多くの人が昨年「巣ごもり」を選択した。これはライブコマースの活況に火をつけた。
ライブコマースの活況の裏側には、巨大な市場規模と一般人の消費方法の変革があった。商務部が発表したデータによると、昨年の重点モニタリングECプラットフォームのライブ配信回数は累計2400万回を上回った。例年と比べ、昨年のライブコマースはより直観的な交流消費体験の優位性を発揮した。たちまち人々の買い物の需要を満たし、買い物の意欲を引き出す「出口」になった。
ライブコマースの他に、昨年はオンライン教育、オンライン医療、コミュニティーの共同購入、オンラインショッピングイベントなどの新業態・新モデルがあった。「巣ごもりシーン」「巣ごもり経済」などの消費が活気づき、中国オンライン小売の力強い発展を促した。統計によると、昨年のオンライン教育販売額は前年比で140%以上増加した。オンライン医療の患者相談数は73.4%増。