ビットコインが続騰の流れを維持し、18日に再び記録更新し、一挙に5万2000ドルに達した。英紙「フィナンシャル・タイムズ」は論説の中で、ビットコインの台頭は米国の衰退を反映しているとし、次のように論じた。
ビットコインの急激な高騰は、今後生じる非常に重大な地政学的変化、新たな世界秩序のシグナルへの注意を促している。すなわち、米国と米ドルがこの新秩序の中で重要な役割を演じなくなるということだ。
トランプ米大統領時代の政策は、米ドルの準備通貨としての信用を損ねた。長期的な金融緩和と低金利政策は、米国経済の中長期的な構造問題を隠した。過度な紙幣印刷によりドル安になり、ビットコインがリスク回避資産になった。世界は新たな世界を迎えており、米国・中国・欧州の三極が生じる可能性が高い。
中国はすでに米国の金融システムへの依存を弱めるシグナルを出し、米国債の購入規模を減らし、さらに自国のデジタルマネーを発表した。データによると、中国の米国債保有残高が昨年末現在、過去4年間で最低となった。米財務省が発表したデータによると、海外投資家は昨年12月まで5カ月連続で米国債を売り越しした。中国は昨年10月より深センや北京などでデジタルマネーの試行を行っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年2月20日