テスラはその後の14日、メディアに向け、ネット上で伝わっている「テスラ大中華区総裁の朱暁彤氏、先ほどのインタビューで16万元の車種の発売を認める」の関連内容は憶測であると表明した。
朱氏はその前のインタビューでさらに、「値下げではなく中国製の発売だったことが何度もある」「従来の輸入車の中には価格が下がったものがあるが、これが値下げだ。今回は新しい車種で、原産国が異なり、特斯拉(テスラ)という輝かしい中国の漢字が刻まれている」「これは中国製の車種、新車の正常な価格設定であり、値下げとは呼べない」と述べていた。さらに朱氏は、技術の発展に伴いテスラ車の価格が下がり続けると述べていた。
テスラの頻繁な値下げは、販売拡大の手段ともされている。実際に静観していた消費者は、値下げにより購入意欲が増した。その一方で、急な値下げは古いオーナーに不満を持たせる。そのためテスラは一部のネットユーザーから「コストカッター」と呼ばれている。
自動車業界アナリストの張翔氏はインタビューに応じた際に「テスラの米国と日本における値下げは一つのシグナルかもしれない。生産能力の拡大、サプライチェーンの成熟により黒字化の段階に入ろうとしている。これはまた利益拡大を意味している。そのため中国市場でも遅かれ早かれ値下げされる。しかしテスラにとっては販売を維持するよりも、人々の心を引き止めることが長期的に見ると最も重要だ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年2月20日