スペインメディアの「エル・パイス」は3月5日にウェブサイトで、中国政府が設定した2021年度のGDP成長目標は人々がうらやむ水準になったと伝えた。記事の概要は以下の通り。
中国国務院の李克強総理が発表した2021年の成長目標は、中国の基準からすると高く見えないが、依然として感染症流行の影響を受けている国があることを考えればうらやましい水準だ。中国政府が新たな5カ年計画で技術とイノベーションに対する投資を増やせば、中国経済は西側諸国の中でも特に米国の抑圧を避けることになるだろう。
中国の2020年の経済パフォーマンスは称賛に値する。李克強総理は、突如発生した新型コロナウイルスの感染症流行や世界経済の大きなリセッションといった複数の試練が重なる中、中国の国民が挫けず懸命に努力したため、国民が満足し、世界も注目するような歴史に刻まれる回答を示したと話している。
前年をベースに今年の目標成長率を6%に設定することは適切であり、目標は問題なく達成されるはずだ。国際通貨基金(IMF)は中国の2021年の経済成長率を8.1%と予測している。
トランプ政権時代に米国が起こした貿易と技術をめぐる争いを経て、中国は米国との摩擦がバイデン政権でも続く可能性があると考えている。
この試練に対応するため、中国は強大かつイノベーション能力を有する技術産業を育成することで対外依存を減らし、科学技術を向こう数年にわたる中国経済成長のエンジンとすることを決意した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月14日