蔚来汽車はこのほど、半導体不足により生産を5日停止すると発表した。国内自動車産業のみならず、半導体不足などは世界を悩ます重要問題になっている。今回の世界的な半導体問題は、自動車産業に顕著な影響を及ぼした。蔚来のほか、フォード、GM、ホンダ、VWなどの国際的な自動車企業も半導体不足により生産停止に追いやられている。さらに携帯電話製造など多くの業界も半導体問題の影響を受けている。
各部門はこの状況を見据え次々と声を上げ、半導体産業への政策支援を拡大している。科学技術部の王志剛部長はこのほど国務院新聞弁公室の記者会見で、「主に集積回路、ソフトウェア、ハイエンドチップ、次世代半導体技術などの重要中核技術及び先端基礎研究に焦点を絞り、国家重点研究開発計画などを利用し支援する」と表明した。工業・情報化部は、「中国政府は国レベルで半導体産業を力強く支援し、市場化・法治化・グローバル化のビジネス環境と産業発展の生態環境を共に構築する」と表明した。
部・委員会レベルのみならず、地方政府も最近、集中的に動き出している。江蘇省は21日、集積回路産業強チェーン専門班活動推進会で、「基礎と条件を備える地域が積極的に大手中堅企業及び業界トップ企業の成長を積極的に支援し、人材・技術・資金などの産業要素をさらに集め、地域の特色ある産業クラスタの構築に取り組むことを積極的に支援する。同時に重点企業及びプロジェクトへの正確な支援をさらに拡大する」と表明した。
関連企業も積極的に行動を始めている。例えば小米は新型・自主開発半導体の発売を発表した。吉利汽車は国産半導体、自主開発・設計半導体の導入を速やかに推進し、うち自主研究開発するメイン制御チップを2023年に車に搭載すると発表した。賽昉科技公司の責任者は「今回の半導体供給不足は、国内半導体サプライチェーンの現地化プロセスを加速し、産業化のアップグレードを促進する。国産品による代替がすでに一つの流れになっている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月29日