消費は素晴らしい生活に関わり、経済成長に影響する。今後5年、中国の消費にどのような「新しいもの」が登場するのか。消費の版図はどのように再構成されるのか。
「自主ブランドの影響力と競争力の向上」「教育、医療健康、介護託児、文化観光スポーツなどの消費の質向上の促進」「消費者の権利保護の強化」など、このほど公布された「第14次五カ年計画」と2035年長期目標綱要は、今後5年の中国の消費の新たな情景を描いた。
国産品がブームに、自主ブランドの影響力を育成
京東のビッグデータによると、2020年、京東サイトで1億元以上を売り上げたブランドのうち、中国ブランドは80%以上を占めた。今年の国際婦人デー、拼多多サイトでは国産新鋭ブランドの注文件数が国際ブランドを上回り、約60%を占めた。
計画と目標綱要によると、「第14次五カ年計画」期間、中国ブランド創設行動を展開し、中国老舗ブランドを保護し発展させ、自主ブランドの影響力と競争力を高め、最初に化粧品、洋服、布製インテリア、電子製品などの消費財分野でハイブランドを育成する。
「新しいもの」の登場サービス消費の潜在力を引き出す
今後5年、サービス消費が重要な消費分野になることは間違いない。
国内消費のグレードアップの加速に伴い、サービス消費は消費支出の半分を占めるようになった。コロナ流行期間、サービス消費のオンライン化が大幅に進み、オンライン教育、インターネット医療、オンライン娯楽視聴などの一連の「非接触」サービスが爆発的に発展した。
「グリーン」「カスタマイズ」、グレードアップの消費余地は幅広い
C2M(Consumer to Manufacturer、消費者から製造者へ)は消費の新たな注目点となっている。京東のビッグデータによると、2020年に発売された人気の新商品の多くがカスタマイズ商品で、個性化や差別化されたクリエイティブ商品が消費者から人気がある。
グリーン消費も生活の新たなトレンドとなっている。新エネルギー車の売り上げ、外食時の少量メニューの注文、省エネ型ホーム用品の売り上げが増加し、エコ、低炭素、健康、安全という消費理念がますます浸透している。
計画と目標綱要は、「第14次五カ年計画」期間、新型の消費を形成し、情報消費・デジタル消費・グリーン消費を発展させ、カスタマイズ・体験・スマート・ファッショナブルな消費などの新モデルと新業態を発展させることを打ち出した。
課題に着目、消費の「悩み」解決に尽力
消費構造の合理化を進めるには、長所を伸ばすだけでなく、短所を補う必要もある。
「県域消費環境の改善、農村消費の段階的グレードアップの推進」「消費者の権利保護の強化、品質基準と事後評価体系の改善」「県郷村の三級物流配送体系の健全化」など、計画と目標綱要は一連の措置を打ち出し、消費分野の課題に着目している。
国家発展改革委員会の担当者は、住民の消費を制約する体制メカニズムの障害を早急に取り除き、多業種多分野で安心できる消費環境を構築し、消費者の権利保護を強化し、消費者の権利維持の難易度とコストを大幅に削減し、消費とサービスの質を全面的に引き上げ、消費者が自由に選択し安心して消費できるようにする必要があると話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2021年4月3日