配達員になって10年が経った43歳の朱登志さんはこのほど、職業資格を取得した。彼は配達員も初級の職業資格を取得できるとは思っていなかったと話した。
「現在、宅配は多くの人の生活に欠かせないものになり、自分が勤務する宅配会社の業務量も増え続け、この職業に誇りを感じている」と朱登志さんは話した。配達業は急速に発展し、使用する設備のネットワーク化とスマート化も進んでいる。今年3月に職業資格を取得した時、彼は仕事が認められたと同時に、この職業が尊重されるようになったと感じたという。
朱登志さんは2011年に蘭州順豊速運有限会社に入社し、主に宅配物の受け取りと配達を担当し、毎日市内の様々な配達場所を往復し、1日約60件の荷物を発送している。
今回の職業資格の申し込みで、朱登志さんは「専門学校以上の学歴」などの条件を満たし、学歴、作業経験、主な業績を記入し、会社を通して書類を提出した。
甘粛省人力資源・社会保障庁によると、「配達プロジェクト」専門がプロジェクトシリーズ審査システムに組み込まれて以降、甘粛省ですでに402人の配達員が職業資格を取得した。
甘粛省で4人の配達員が高級職業資格、46人が中級職業資格、352人が初級職業資格を取得している。彼らは主に、配達業界の各種の専門技術人材で、具体的な資格申し込み範囲は配達設備プロジェクト類、配達ネットプロジェクト類、配達情報プロジェクト類である。
甘粛省人社庁職称管理処の処長は、「配達業に従事する人たちは屋外で訪問サービスを提供し、論文を書く時間がない。審査基準を作成した際も、この特殊性に配慮し、論文の成績に過剰な要求を設けず、配達員の品性、能力、業績、実際の作業能力を重視した」と話した。
順豊速運の甘粛区の総経理によると、職業資格の評定は配達員の学習意欲を引き出し、彼らの専門能力の向上を後押しすると同時に、職業資格を取得した配達員はこの業界での昇進のチャンスも増える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2021年4月3日