よく眠ることは贅沢なことであり、巨大な潜在力を持つ睡眠市場を生んだ。データによると、2020年の睡眠関連の保健製品の売上高は前年比50%以上増加した。今年、中国の睡眠産業の市場規模は4000億元に達し、2030年には1兆元を超える見通し。
3億人が睡眠障害に悩む
「2021中国睡眠指数報告」によると、2020年の国民の平均睡眠時間は6時92分で、よく眠れない人の割合は36.1%に増加した。うち、若者に睡眠問題が目立ち、「90後」の69.3%が23時以降に就寝し、中国で3億人以上の人が睡眠障害に悩んでいる。
睡眠経済が勢いよく発展
増え続ける不眠に悩む人たちは、睡眠補助製品の消費を牽引している。消費者の注文リストにはアイマスク、耳栓、枕などの伝統的な睡眠関連製品のほかに、睡眠促進スプレーやキャンドルなどの科学技術製品も入っている。規模を形成しつつある睡眠経済に資本が押し寄せ、巨大な潜在力を持つ市場が動いている。
淘宝(タオバオ)のデータによると、睡眠スプレー、健康枕、蒸気アイマスクは淘宝(タオバオ)で1年を通して最も人気がある三つの睡眠神器である。伝統的な製品のほかに、睡眠ニーズの爆発はニッチ市場の発展を牽引し、スマート睡眠器や抗菌防ダニ布団など様々な睡眠「ブラックテクノロジー」も登場し、睡眠経済の裏の想像力を開拓している。
天眼査のデータによると、現在、中国には2400社以上の睡眠関連企業がある。ここ5年で、中国の睡眠関連企業の登録数は大幅に増加し、関連企業の62%が5年以内に設立された。うち、2018年は中国の睡眠関連企業の登録数が最も多く、560社以上増加。2020年は470社以上登録され、前年同期比23%増加した。
睡眠製品のグレートアップが必要
旺盛なニーズと不足する供給は、睡眠市場が無視できない現状である。近年、一部の企業はコア技術の開発に力を入れ、ハイテクを睡眠製品の革新とグレートアップに応用し、大学や科学研究院と協力し、科技成果の産業化を加速し、製品のコア競争力を引き上げている。これらは「睡眠経済」発展の模索と言える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2021年4月3日