大規模な政府支出及び新型コロナウイルスワクチンのスムーズな普及による米国経済の回復は、すでに世界各地で連鎖反応を起こしている。米国経済との関連性の高い国に回復の見通しを立てた。米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」が2日、伝えた。
経済学者は、米国が間もなく迎える「繁栄」は、世界が2つのペースで過去1年の異常な景気低迷から回復する予兆かもしれず、この差により世界経済に亀裂が生じうると述べている。
豊かな国と輸出志向型経済体はすでに、ワクチン接種及び経済成長率のプラス化による早期の成果を手にしている。
その一方で、貧困国は豊かな国に資本が流れる兆しを目にしている。それと同時に貧困国のワクチン接種には長い時間がかかり、一部の国は次の感染拡大に直面している。
米国のワクチン接種ペースは欧州及びアジアの大多数の国を上回っている。これにより経済活動がよりスムーズに正常化する。しかし特に決定的な意義を持つのは、より大規模な支援・刺激措置の第2弾を打ち出す米国の決意だ。米国ほど巨額の資金を拠出できる豊かな国は少なく、貧困国も負担に耐えない。
スムーズに回復する米国経済はその他の国、特に米国の取引先に商品を販売する輸出志向型の国の回復を促進している。しかし米国の力強い回復は、すでに負担に耐えられなくなっている世界のサプライチェーンにより大きな圧力をもたらしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月6日