ロイター通信は1月10日、ヒュンダイとアップルは3月までに自動運転EVの協力協定を結び、2024年頃に米国で生産を開始することを検討中と報じた。実際にアップルは2014年に「タイタン」と呼ばれる自動運転開発プロジェクトを立ち上げていた。
恒大集団もこの1年で自動車製造のペースを全面的に上げた。「恒馳」ブランドの9車種が世界に向け公開され、内装及び「H-SMARTOS」恒馳インテリジェント・コネクテッド・システムが次々とお披露目された。五粮液は2018年に24億元を投じ、奇瑞傘下の凱翼汽車の51%の株式を取得した。アリババは昨年11月、上汽集団及び浦東新区と協力し、智己汽車を作った。
同時に伝統的な自動車メーカーも事前に戦略的な手配を進めている。GMはすべての人にEVを1台普及させる目標を掲げており、今後5年内に30種のEV新車を発売する。VWグループ(中国)は年内に25種の新車の発売を予定しており、うち新エネ車は13種となっている。BMWグループは2025年末までに世界で200万台のEVを交付する目標を掲げている。
多くの資本が自動車製造を選択しているが、これは未来のスマートカーの大きな見返りに期待してのことだ。
モルガン・スタンレーのアナリストは1月の報告書の中で、スマートフォンの毎年の全体的な有効市場は5000億ドルで、うちアップルが約3分の1を占めているとした。世界の自動車・移動市場の価値は10兆ドル弱にのぼるが、これはアップルがその2%のシェアを占めるだけでiPhone事業と同じ規模になるということだ。
同時に近年のスマート技術の発展に伴い、国・地方政府の新エネ車に関する産業政策が次々と打ち出され、新エネ車が市場で引き続き盛り上がりを見せている。中国汽車工業協会のデータによると、中国の昨年の新エネ車販売台数は全体の5.4%の136万7000台だった。国務院弁公庁が印刷・配布した「新エネ車産業発展計画(2021-35年)」によると、中国の2025年の新エネ車販売台数は530万台に増加し、全体に占める割合が5.4%から20%に上がる見通しだ。
シャオミのEV産業進出は、同じテック大手であるテック・ソフトウェア企業を見据えつつ、よりスタートが早く力強い発展期を迎えている自動車製造新勢力、さらにこの業界で百年戦ってきた伝統的な自動車メーカーを見据えなければならない。潤沢な資金を持つシャオミは、自動車製造で携帯電話の成功を再現できるだろうか。その答えを知っているのは時間だけかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月8日