中国は2025年までに200以上のスマート製造の国家・業界基準を制定・改定し、2000以上の新技術応用スマートシーンを構築する見通しだ。工業・情報化部(省)は14日、「第14次五カ年計画スマート製造発展計画」の公開意見募集を開始した。北京日報が伝えた。
意見募集稿は中国の製造業の世界バリューチェーンのミドル・ハイクラスへの邁進を促進するため、2025年までに一定規模以上の製造業企業でデジタル化をほぼ普及させ、重点業界中堅企業が初期段階のスマートモデル転換を実現するとした。中国国内の主要事業の売上高が50億元(1元は約16.7円)以上のシステムソリューションサプライヤーを10社以上にし、200以上のスマート製造の国家・業界基準を制定・改定し、120以上の業界・地域の影響力を持つインダストリアル・インターネットプラットフォームを構築する。
中国はデジタルツイン、人工知能(AI)、5G、ブロックチェーン、仮想現実(VR)・拡張現実(AR)、エッジコンピューティングなどの新技術の典型的なシーン、段階、レベルにおける応用を推進する。「デジタルツイン+」「AI+」「XR+」などのスマートなシーンを模索・形成する。具体的には、2025年までに中国国内で2000以上の新技術応用スマートシーン、1000以上のスマート生産現場、100以上の業界の発展をけん引するモデルスマート工場を建設し、100のスマートサプライチェーンを選択・育成する。
工業・情報化部は特に、中国は独自供給を強化し、産業体制の新たな優位性を強化し、設備、ソフトウェア、システムソリューションの発展を加速させ、スマート製造の新興産業を育成・強化し、供給体制の適応性の向上を加速させ、産業体制の最適化・高度化をけん引すると言及した。
感知、制御、意思決定、実行などの弱点分野に的を絞り、中国はさらに産学研共同革新を強化し、ネックとなる一連の基礎部品や装置のブレイクスルーを実現する。デジタルツインやAIなどの新技術の革新的な応用を推進し、世界的に見ても先進的な新型スマート製造設備を研究・製造する。同時に中国は情報インフラを改善し、インダストリアルインターネット、モノのインターネット(IoT)、5G、ギガ級光回線などの新型ネットワークインフラの大規模な展開を加速させる。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年4月15日