中国の高官が何度も「中国の開放の扉はますます大きく開かれるばかりだ」と述べ、対外開放の3大展示会「中国国際輸入博覧会、中国国際サービス貿易交易会、中国輸出入商品交易会」が予定通り開催された後、中国の対外開放に新たな動きがあった。第1回中国国際消費財博覧会（消費財博）が7-10日にかけ、海南省海口市で開催される。

　世界経済が新型コロナウイルス感染症の衝撃を受けるなか、中国はこれまで通り開放拡大を通じ世界にチャンスとボーナスを提供し、世界経済の回復を支える。

　消費財博は中国初の消費財をテーマとする国家級展示会で、かつ一般人に直接開放される。第1陣となる2万枚の入場券がすでに売り切れている。開催期間中の来場者は延べ20万人を超え、島の外から訪れる専門的なバイヤーは2万人を超えると予想されており、魅力のほどが伺える。

　現在すでに69カ国・地域の650社超の企業が出展しており、出展ブランドは1300を超える。第1回消費財博の主賓国はスイス。消費財博は多くの海外出展ブランドから、得難いチャンスを提供したとされている。

　海外が消費財博に期待するのは、14億の人口を持つ中国の巨大な市場に期待しているからだ。そのため中国の消費財博という場の構築は、国際交流・協力の場、対外開放の窓口の構築であり、14億人の消費の需要を世界と分かち合う実務的な措置でもある。

　消費財博向けの関連優遇措置がすでに打ち出されている。中国側は最近、開催期間中に販売される輸入展示品の税優遇措置を発表した。海南国際経済発展局の韓聖健局長は、「海南自由貿易港の特殊な免税制度を踏まえた上で、国際消費財の中国市場進出の橋を架けることで、国際展示品の輸送コストを効果的に削減できる。多くの世界トップレベルの商品を中国市場争奪戦に集める」との見方を示した。

　消費財博は中国の持続的な対外開放拡大の重要な措置だ。政府が消費財博の効果をさらに発揮し、「永遠に閉幕しない」消費財博を作ろうとしていることに注意が必要だ。

　海南省人民政府の沈丹陽・常務副省長は先ほど、「海南は海口で世界消費財センターの建設を検討している。国内外の消費財に通年の展示・取引の場を提供し、世界の消費財企業及びブランドの出展・取引の需要を満たす。海南自由貿易港で世界と商品を売買し、永遠に閉幕しない消費財博を作る」と説明した。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年5月7日